手のひら側を伸ばすストレッチ
両手の指を組んで
手のひらがわの指や手首を伸ばすストレッチ。
スポーツや楽器の演奏などの体を動かす前などにすることがあるかと思います。
なにげなくやってることだと思いますが
内観して体の感覚に注目すると
全く次元の違うものになります。
肘から指の弓を感じる
手のひらを胸の高さから
下に向けてストレッチすると
手のひら側が張って
弓のようにしなります。
手のひら側を伸ばす力を緩めると
胸のほうに戻ろうとします。
このように
「ストレッチをすると反対に戻ろうとする力」
が生まれることを感じてみましょう。
腕の重みを利用する
次は、手を挙げた状態から始めます。
①の手を挙げた状態では
腕の弓は最も緩んでいます。
①から②に動くさい
ゆっくりと脱力しながら
「重力」を頼りにして
「腕の重み」を感じながら手を下ろしていくと
「肘が外に引っ張られる力」が生まれます。
組んでいる指に意識を集中すると感じやすいと思います。
②から③に動くさい
①から動きを止めずに
「腕の重み・重力」を利用して下ろしていくと
「肘が内に引っ張られる力」が生まれます。
「腕の重み・重力」に「肘を伸ばす力」
を加えることで無駄に力まずにストレッチできます。
力むと感じにくくなるので
適度な張り感を保つようにします。
ストレッチをしながら
「腕の重み・重力」「肘を伸ばす力」
と「弓が戻ろうとする力」が拮抗している
のを感じることで外見は静止状態でも体内では
様々な力が働いていることがわかります。
上から下への一連の流れの図
これが全てではないですが
まずは
「腕の重み・重力」
「肘が内・外に引っ張られる力」
「肘を伸ばす力」
「弓が戻ろうとする力」
を感じるところから始めるといいと思います。
エネルギーの流れが感じやすくなる
最初のうちは
頭で考えがちになりますが
繰り返し行い慣れてくれば
思考を穏やかにして感覚に集中すると
エネルギーの流れを感じやすくなってきます。
「腕の弓②」に続く