弓が戻る力を利用する
腕の弓①からの続きで
下でストレッチしてから上でストレッチをします。
③から④に動くさい
手のひら側をストレッチしている力を緩め
「弓が戻ろうとする力」と
「肘が外に引っ張られる力」を
利用して最低限の筋力で
手のひらを返し(手首をひねり)ながら
すくいあげるようにして
弓がしっかり緩んでいくのを感じる。
ひねる力を使う
④から⑤に動くさい
肘が前に出ないように
「肩甲骨を背骨に引き寄せ」
手が胸から顔を転がり上がるようなイメージで
「手首と肩を捻り」ながら肘を伸ばす。
「弓が戻ろうとする力」「腕の重み(重力)」と
「肘を伸ばす力」が拮抗しているのを感じるようにすると無駄な力みを抜きやすくなります。
一連の流れ
①~⑤の順で行います。
※①②③の説明は腕の弓①に記載。
繰り返し行う場合
⑤から①に戻り③へ動くさい
ゆっくりと
「肘を伸ばす力」をゆるめ
手のひらを返しながら
「弓が戻ろうとする力」
「腕の重み(重力)」
「肘が外or内に引っ張られる力」
を常に感じ、利用しながら手を下ろします。
全身の力を効率良く手に伝える
自分のからだに働いている力を感じ
「④から⑤に動くさい」の
「ひねる力」や
「肩甲骨を背骨によせる力」を
意識的に使うことで
背骨から手のつながりを強くします。
慣れない動きなので
少し難しいかもしれませんが
繰り返し行うことで
腕力のみに頼らないで
「全身の力を効率良く手に伝える」
体の動かし方を養うことができます。
専門的な説明
身体の正中心軸から手が遠くなると
肩や体幹が力みやすくなるので
正中心軸に近い位置を手が通るようにします。
肘が前に出ると
前方に重心が引っ張られるので
風門(肩甲骨の間の経穴)を閉じて
肘は左右対称に側方に開閉することで
重心が正中心軸からぶれにくくなります。
手ができるだけ
重力線上を真っ直ぐに通ることで
より重力をダイレクトに感じやすくなります。
この要素は
緩鍛(かんたん)健康クラスで
最初に行う柔身開屈(じゅうしんかいくつ)
というエクササイズの一部分です。
「重心」と
「腕の重み(重力)」と
「腕の弓(筋肉の張力)」が感じやすく
無駄な力みを抜きやすいので
感覚のチェックと養成をするうえでも
一番目に行うエクササイズとして
最も適した要素を含んでいると思います。